HOME >  取扱商品 >  医薬関連営業部 > 医薬用セルロース製品 >   信越化学工業株式会社 医療用セルロース製品

信越化学工業株式会社 医薬用セルロース製品

TC-5 日本薬局方 ヒプロメロース

特徴

  • 定粘性で、水系、有機溶媒系(エタノール・水混合溶媒等)でのコーティングに適しています。
  • 非イオン性で薬物との相互作用を起こしにくく安定です。
  • 湿式造粒時のバインダーとして利用できます。低粘性で溶解性に優れるため、粒度が均一で流動性に優れた造粒末が得られます。
  • 固体分散体の基剤としても適しています。
品種 粘度
(mPa・s)*
置換度タイプ メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
E 2.5〜3.5 2910 28.0〜30.0 7.0〜12.0
M 3.6〜5.1
R 5.2〜7.0
S 12.5〜17.5

*20℃、2%水溶液の粘度を表しています。

主な用途:フィルムコーティング剤、造粒用結合剤、固体分散体基剤

SB-4 日本薬局方 ヒプロメロース

特徴

  • 糖衣コーティングの際に、ゼラチン等の代替バインダーとしてご使用いただけます。ゼラチンに比べ長期の安定性に優れるという特徴があります。
品種 粘度
(mPa・s)*
置換度タイプ メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
SB-4 3.2〜4.8 2208 19.0〜24.0 4.0〜12.0

※20℃、2%水溶液の粘度を表しています。

主な用途:糖衣用結合剤

METOLOSE 日本薬局方 メチルセルロース、ヒプロメロース

特徴

  • 非イオン性の水溶性ポリマーで、多種の粘度を取り揃えております。
  • フィルム製剤の基剤や、液剤の分散剤としてご利用いただけます。
  • SM-4は水溶性が熱でゲル化する特性を生かして、顆粒のコーティング剤に期しよういただけます。コーティング時、速いスプレー速度でも団粒を抑制し、生産性を向上させます。
品種* 一般名 置換度タイプ メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
SM

4,15,25,100,

400,1500,4000

メチルセルロース 26.0〜33.0
60SH 50,4000,10000 ヒプロメロース 2910 28.0〜30.0 7.0〜12.0
65SH 50,400,1500,4000 ヒプロメロース 2906 27.0〜30.0 4.0〜7.5

*品種の数字は、表示粘度(20℃、2%水溶液の粘度mPa・s)を表しています。

主な用途:造粒用結合剤、液剤用増粘剤、懸濁安定化剤、顆粒用コーティング剤

METOLOSE SR 日本薬局方 ヒプロメロース

特徴

  • 水溶性マトリックス基剤で、薬物とMETOLOSE SRというシンプルな処方で、薬物を徐放化させることができます。直接打錠法でも、製剤化ができます。
  • METOLOSE SRは、粒径がコントロールされており、徐放化基剤に適しています。
  • METOLOSE SRはの粘度または添加量を適正に選択することで、理想的な薬物溶出を得ることができます。
  • METOLOSE SRの添加量は、薬物の溶解度にもよりますが、処方全量中の10-20%を推奨いたします。
品種 粘度
(mPa・s)*
置換度
タイプ
メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
粒径
90SH 100SR 80〜120 2208 22.0〜24.0 8.5〜10.5

D20:20〜40

D50:50〜80

D80:100~160

4000SR 3000〜5600
15000SR 11250〜21000
100000SR 75000〜140000

*20℃、2%水溶液の粘度を表しています。

HPMCP 日本薬局方 ヒプロメロースフタル酸エステル

特徴

  • 有機溶媒を利用した腸溶性コーティングに適しています。溶媒としてはエタノールと水の混合溶媒(80/20 wt%)やアセトンと水の混合溶媒(95/5 wt%)を推奨いたします。
  • 保存中も加水分解がおきにくく、科学的に安定しています。
  • 固体分散体用の基剤として、難容性薬物の溶出改善にも使うことができます。
品種 置換度
タイプ
メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
カルボキシ
ペンゾイル基(%)
粘度
(mPa・s)*
pH溶解性
HP-50 220824 20.0〜24.0 6.0〜10.0 21.0〜27.0 44〜66 ≧ 5.0
HP-55 200731 18.0〜22.0 5.0〜9.0 27.0〜35.0 32〜48 ≧ 5.5
HP-55S 136〜204

*20℃、10%メタノール:ジクロロメタン(50/50 wt%)溶液の粘度

主な用途:腸溶性コーティング剤、固体分散体基剤

Shin-Etsu AQOAT 日本薬局方 ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル

特徴

  • 腸溶性コーティングを行う際には、種々のコーティング方法を用いることができます。水系コーティング、有機溶媒系コーティング、アンモニア中和、乾式コーティング等、用途に応じてご利用いただけます。例えば乾式コーティングには、有機溶媒も水も使用しないコーティング方法で、有機溶媒や水に弱い薬物のコーティングに適しています。
  • 腸溶性コーティングの他にも、コーティングによる薬物の放出制御、難容性薬物の溶出改善のための固体分散体調製にご利用いただけます。固体分散体調製の際には、スプレードライ法、スプレーコーティング法、熱溶融法(ホットメルトエクストルージョン法)、共沈法など種々の方法で調製することができます。Shin-Etsu AQOATは多種の有機溶媒に溶解し、またガラス転移点(Tg)が比較的低いため、前述のような固体分散体のキャリアーとして適しています。種々の薬物においてShin-Etsu AQOATをキャリアーとした固体分散体が他のポリマーよりも効果的に溶解性を改善させることが報告されています。
品種 メトキシ基(%) ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
アセチル基(%) エクシニル基(%) 形状 pH溶解性
AS-LF 20.0〜24.0 5.0〜9.0 5.0〜9.0 14.0-18.0 微粉* ≧ 5.5
AS-LG 顆粒
AS-MF 21.0〜25.0 5.0〜9.0 7.0〜11.0 10.0-14.0 微粉* ≧ 6.0
AS-MG 顆粒
AS-HF 22.0〜26.0 6.0〜10.0 10.0〜14.0 4.0-8.0 微粉* ≧ 6.5
AS-HG 顆粒

*レーザー回折法による測定で、平均粒子径10μm以下、90%積算粒子径20μm以下

主な用途:腸溶性コーティング、固体分散体基剤

L-HPC 日本薬局方 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース

特徴

  • 水に不溶で膨潤する性質を持ち、錠剤や顆粒の崩壊剤 兼 結合剤として用いることができます。
  • 種々の置換度、粒子形状をもつタイプがあり、用途に合わせてご利用いただけます。
  • 非イオン性で、薬物との相互作用を起こしにくく、安定性に優れます。
品種 ヒドロキシ
プロポキシ基(%)
平均粒子径*
(μm)
90%積算粒子径*
(μm)
用途
LH-11 10.0-12.9 45-65 150-200 直打、キャッピング防止
LH-21 35-55 100-150 (標準品)直打、湿式
LH-22 7.0-9.9 直打、湿式
LH-B1 10.0-12.9 45-65 100-150 直打、流動層造粒
LH-31 17-23 40-100 湿式造粒、押出造粒、レイヤリング
LH-32 7.0-9.9 湿式造粒、押出造粒、レイヤリング
NBD-020 13.0-15.9 35-55 70-130 湿式造粒
NBD-021 10.0-12.9 乾式直打、湿式造粒
NBD-022 7.0-9.9 乾式直打、口腔内崩壊錠

*レーザー回折法による測定

主な用途:崩壊剤、結合剤、キャッピング防止剤

お問い合わせ先

医薬関連営業部

大阪本社
Tel.06-6203-1891  Fax.06-6227-0612
東京支店
Tel.03-3866-1141  Fax.03-3866-1480
名古屋支店
Tel.052-957-2223  Fax.052-957-2229